テスト前になると、生徒から「何時間勉強すればいいですか。」という質問が発せられる。この質問は毎年、テスト前や入試時期に多いもの。その都度 アドバイスをするのだが、共通して言うのは、勉強「時間」を気にするのではなく「内容」「量」を気にすることを伝える。テストまでに「何を勉強し」「それをどこまでやり」「それをいつまでに終わらせるか」を考えさせる。
生徒の性格や目標とする点数も異なり、実力の差も違いがある。10題の問題を30分で解いてしまう子もいれば、同じ10題を1時間かけないと解けない子もいる。理解力や作業スピードの差は、学年が上がるにつれ埋められない位に広がってくる。だから、「何時間勉強すれば大丈夫」という質問は、答えがでないものである。
しかし、生徒は不安であり、上記の質問をついついしてしまう。
よくよく考えてみると、わたしたちは、「時間による基準決め」が好きなのかもしれない。
歯磨きも1回3分とか…また学校は「時間割」があるので時間基準で動いている。
時間は確かに大事な要素だが、もっと大切なことは、その課せられたノルマを遂行し終わらせることである。
何時間勉強すれば…という視点ではなく、テストまでにやるべきことを貼り出し、それを片っ端から終わらせていく…そのかかった時間が最適な勉強時間であるという観点が必要である。