中学2年国語(東京書籍)の教科書にも掲載がある『卒業ホームラン』(重松清)
※綾瀬市の国語は教育出版です。
内容は【小学校1年生から父親の野球チームに所属する智は、6年生になり最後の試合を迎える。真面目に野球に取り組んできたにもかかわらず、6年間一度も試合に出たことがない。
がんばれば必ず報われる、そう教えてきた智の父親で、チーム監督でもある徹夫は、息子を卒業試合に使うべきかどうか悩む…。また、徹夫には、智の姉、 典子(中学2年生)もいた。典子は友達と遊び呆けてやる気を失くしていた。徹夫は一度、典子を怒ったが、典子から「がんばったら、なにかいいことあるわけ? その保証あるわけ?」と問われて、返答に窮する…】
短編小説ですが、様々な考え方が詰まっています。
その中で特に印象に残った文章があります。
≪がんばれば、いいことがある。努力は必ず報われる。そう信じていられる子どもは幸せなんだと、今気付いた。信じさせてやりたい。
大人になって「お父さんの言ってたこと、うそだったじゃない。」と責められてもいい。
十四歳やそこらで信じることをやめさせたくはない。
だが、そのために何を語り、何を見せてやればいいのかが、分からない。≫
努力するって何だろう。改めて読んでとても大切なことに気付かされます。